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執筆者の写真高森明勅

剣璽等承継の儀には男性皇族だけ?

皇太子殿下のご即位に伴って最初に行われる儀式が「剣璽等承継の儀」。


今上陛下の時(昭和64年1月7日)に供奉(ぐぶ)した皇族は男性だけだった。


これは旧「登極令」附式(明治42年)の規定(親王・王に限定)を踏襲した為。 政府はこれを、皇位継承資格を持つ皇族に限った、と説明した。だが、そうした「限定」を設ける根拠は薄弱だ。古い男尊女卑の感覚を残した形と言わざるを得ない。にも拘らず、来年5月1日に行われる儀式でも、その形のままだとか。

同儀は皇位継承の事実を改めて銘記し、その厳粛さを実感できる貴重な場面。なのに、新しい天皇をお支えする、皇后をはじめ全ての女性皇族を、ことさら排除するのは奇妙ではないか。

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