即位儀式と皇族減少
令和の即位関係儀式。男性皇族の減少がはっきり目に見える形で現れた。改めて言うまでもなく、今の制度では男性皇族だけが皇位の継承資格を持つ。
5月1日の剣璽等承継の儀。
お供の皇族は男性に限定したので僅かお2方だけ。しかも、常陸宮殿下は天皇陛下よりずっとお歳が上。秋篠宮殿下も陛下とお歳が近い。今の制度のままでは、皇室の将来がどうなるかを暗示(と言うより明示か)する光景だった。
10月22日の即位礼正殿の儀。
前例では、天皇陛下がお昇りになる高御座の側に男性皇族、皇后陛下がお昇りになる御帳台の側に女性皇族が並ばれた。しかし、今回は、高御座の側に秋篠宮家の皆様、御帳台の側にその他の宮家の皆様が並ばれた。男女の区別ではなく、各「家」毎に並び方を決めた格好。男女で分けると、並ぶ人数に大きな不均衡が生じる為だ。
11月14・15日の大嘗祭(大嘗宮の儀)。
男性皇族が参列される建物(小忌幄舎〔おみあくしゃ〕)が一回り小ぶりになった。
同月22・23日の即位礼及び大嘗祭後神宮に親謁の儀。
前例では、天皇・皇后両陛下にそれぞれお2方ずつの皇族(天皇陛下には男性皇族、皇后陛下には女性皇族)がお供をされた。しかし、今回はお供の皇族はゼロ。
これだけの現実を目の前に見ながら、それでも皇室の危機を打開する実効的な制度改正に着手しないならば、令和の国民は皇室を滅ぼしたかった、と後世から認定されても抗弁の余地はない。