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執筆者の写真高森明勅

特攻隊に志願して戴くような…


特攻隊に志願して戴くような…

特攻隊に志願して戴くような…


皇學館大學教授で日本会議系の代表的な論客のお一人、新田均氏。昨年12月に大阪で開催された討論会でご一緒した。前にも紹介したように、男系「優先」絶対を唱える同氏はその時、旧宮家系国民男子の皇籍取得について「特攻隊に志願して戴くようなもの」という趣旨の発言をされた。


この比喩が適切かどうかはともかく、実現のハードルの高さを十分に自覚されていることが伝わり、共感を持てた。それまで一国民として民間の生活を続けて来た人が、婚姻という人生の一大事を介在させることもなく、そのまま皇族の仲間入りをされる。それがいかに至難なことであるかの自覚もなく、法的整備さえ出来ればたちまち実現する、と錯覚しているとしか思えないような言説も、しばしば見掛ける。


人権感覚以前の、他人の境遇への想像力の決定的な欠如と言う他ないだろう。

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