皇室研究の初歩的な資料として、便利な“一覧表”が色々とある。
例えば、「天皇一覧」「皇太子冊立表」「皇太子一覧」「院政一覧」「三后(皇后・皇太后・太皇太后)一覧」「斎王(斎宮・斎院)一覧」「近代皇族一覧」「皇居一覧」「年号一覧」「追尊天皇」「不即位太上天皇」「追尊太上天皇」「廃太子・不即位皇太子(儲君も含む)表」「歴代陵墓表」等。
これらは『日本史総覧』Ⅰ、『帝室制度史』4巻、『皇室事典』、『皇族』(小田部雄次氏)、『日本史小百科 天皇』などに収める。
それらとは別に、「皇女一覧表」という労作も。西野悠紀子・永島朋子・服藤早苗・伴瀬明美・菅原正子・久保貴子ら諸氏の手になる(服藤氏編著『歴史のなかの皇女たち』所収)。
継体天皇~孝明天皇の皇女を網羅。そこには、両親の情報も盛り込んである。言うまでもなく、全て父親か母親(又は両親共)が必ず天皇だ。“皇女”だから当たり前。
首相官邸の官僚達が、もしこの一覧表をチラリとでも覗(のぞ)いたことがあれば、「皇女」プランなんて、恥ずかしくてとても提案できなかったに違いない。