「中央公論」3月号に「2022 新書大賞」という大きな特集。
その中に「目利き49人が選ぶ2021年私のオススメ新書」という記事がある。
49人の有識者が、昨年に刊行された厖大な数の新書の中から、それぞれベスト5を選ぶという企画だ。
その中で、社会学者の鈴木洋仁氏が拙著『「女性天皇」の成立』を第1位に挙げて下さった。
「考えるヒントにあふれています。『女性』なら良いのか? 『女系』はダメなのか?
それとも、『だれ』なら良いのか? 意見は平行線を描きがちです。
皇族の結婚をめぐる世論の沸騰を冷まし、国会で始まるはずの議論にも多くの示唆を与えるにちがいありません。君塚直隆『カラー版 王朝外交物語』(光文社新書)と併せて熟読すれば、皇族の減少、公務のありかた、といった、さまざまなテーマへ思考を広げられるでしょう」
又、慶応義塾大学教授の渡辺靖氏も第2位に。
「日本のイエ制度の究極とも言える天皇家。人権意識が高まる現代において日本の『伝統』をどう捉えれば良いのか。有益な視点や示唆に富んだ一冊」
光栄だ。