皇位の安定継承を巡る“正解”を探る最もシンプルな〇×クイズを試みよう。
①天皇・皇室への敬愛の気持ちを抱き、日本の国家・社会にとって欠かせない大切な存在だと考えている。
〇なら②へ。
×なら、基本的な感性・思想上の違いなので仕方がない。
それでも可能なら、わが国における公的秩序の緩やかな(自由と規律がバランスよく保たれる状態での)維持と、国民の無理のない統合を支える心理的・精神的基盤として、天皇・皇室に代替し得る仕組みを具体的に示して欲しい(公的秩序や国民統合まで否定するなら、もうサヨナラと言うしかないが)。
→②天皇・皇室の存続を願い、皇位が将来に向かってより安定的に継承されて行くことを願う。
〇なら③へ。
×なら①との整合性について説明して欲しい。
→③皇位の安定継承を阻害している皇室典範が抱える構造的欠陥(=正妻以外の女性〔側室〕から生まれた非嫡出子・非嫡系子孫の皇位継承可能性が排除されたにもかかわらず、明治以来の皇位継承資格を「男系男子」に限定するという窮屈でミスマッチなルール)を放置している限り、皇位継承の安定化は望めないので、それを見直す。
〇なら④へ。
×なら、現在の「男系男子」限定ルールを維持した上で、安定的な皇位継承を可能にする妥当かつ実現可能な具体的方策を示して欲しい(もちろん、皇室の「聖域」性を損なったり、憲法違反になったりしないことが前提)。
→④皇位の安定継承(=憲法の皇位「世襲」要請に応える)への唯一の妥当かつ実現可能な方策は、今の制度では除外されている女性天皇・女系天皇も可能とする皇室典範の改正である。
〇なら正解。
×なら③との整合性を説明して欲しい。
以上。
①に〇なら、④以外に行き着く先は無いはずだ。