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執筆者の写真高森明勅

旧宮家系子孫の皇籍取得を巡る男系限定論者のいくつかの発言


旧宮家系子孫の皇籍取得を巡る男系限定論者のいくつかの発言

先日、共同通信「奏論」シリーズの取材を受けた。加盟各社に配信済みで、既に記事を掲載した新聞もあるだろう。


インタビューでは「旧宮家…出身の男性の子孫の皇室復帰は選択肢になりますか」(「子孫(!)」なので「皇室“復帰”」は不正確)という質問も受けた。これへの私の回答の一部だけを紹介すれば、次の通り。


「実際、皇籍取得を受け入れる旧宮家子孫はどれだけいるのでしょうか。受け入れる当事者がいまだに曖昧なままです」


この回答の背景には、例えば男系限定論者達の以下のような発言もある。


「(旧宮家系子孫の国民男性が皇籍取得を)望むかどうかなどご本人以外に知りようがないことはともかく、旧皇族の方々が健在であるのは事実です」(倉山満氏。「旧皇族」は正確にはかつて皇籍におられ、その後、皇籍を離れられた方々だから、被占領下に皇籍離脱された旧宮家系なら、皆さん70歳代後半以上。しかし、ここではその子孫のつもりだろう)


「(旧宮家系子孫が皇籍取得するのは)特攻隊に志願するほどの大きな覚悟と勇気を必要とする決断だろう」(新田均氏)


「復帰したいと思っている者はいるわけがありません。…私がベストと思っているのは…(本人にまだ判断能力が全く無い)赤子のうちに(養子)縁組を行うことです」(竹田恒泰氏。ここの「復帰」も同じく!)


「(皇籍取得の意思がある当事者は)いないんです」(安倍晋三氏)…


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