
皇位継承問題がようやく政治の場で動き始めるかも知れない。この問題に対する岸田文雄首相の考え方はどのようなものか。岸田氏は令和3年9月9日のツィター(現X)で次のように述べていたという(産経新聞9月28日付)。
「皇室の歴史や伝統、そして国民の皇室に対する見方などを考えれば、女系天皇は考えるべきではありません。旧宮家の男系男子が皇籍に復帰する案も含め、女系天皇以外の方法で検討してまいります」と。
これまで提案されてきた主なプランは、
①女性天皇
②女系天皇
③旧宮家養子縁組
の3つ。
そのうち、岸田氏は②を名指しで否定している。一方、③旧宮家案「も含め」と言う以上、その他のプランも考慮に入れていることを意味するだろう。
これまでの経緯を踏まえると、“その他のプラン”は消去法で、①女性天皇以外は想定しにくい。
そうすると、岸田氏の先の発言にもし一定の信頼を寄せてよければ、同氏は当面、①③を検討対象として考えているという推定に導かれる。
果たして…。