岸田文雄首相が10月23日、国会における所信表明演説の中で「皇族数の確保のための具体的方策」について、「『立法府』の総意が早期に取りまとめられるよう、国会における積極的な議論が行われることを期待します」と呼びかけた。
これは、先の自民党の役員人事で萩生田光一政調会長を再任する際に、「皇位継承策の作業を急がなければならないという問題意識」を明確に伝えていたことの延長線上にあり、岸田氏がある程度、本気でこの問題に取り組もうとしていることは、ほぼ間違いないだろう。
萩生田氏も党内意見集約の「受け皿」を作ることを明言していた。
新しく就任した額賀福志郎衆院議長も去る20日の記者会見で、国会での議論を前進させる意欲を示している。やっと事態が動き出す可能性が見えてきた。
皇室の弥栄を願う国民にとって、いよいよ正念場を迎えそうだ。
追記
10月27日公開予定のプレジデントオンライン「高森明勅の皇室ウォッチ」では上記の問題について整理した。