天皇陛下の次の世代の皇族でお名前の他にご称号をお持ちなのは敬宮殿下お一方だけ。
秋篠宮家のお子様方は皆様、お名前だけだ。それは直系か傍系かの違いを示す。
直系の皇嗣であられる「皇太子」のお子様の場合は、お名前の他にご称号を授けられる。
今の天皇陛下の場合は「浩宮」というご称号だ。秋篠宮殿下は「礼宮」、ご結婚によって国民の仲間入りをされた黒田清子様は「紀宮」という具合だ。
しかし、傍系の皇嗣のお子様にご称号はなく、お名前だけ。
秋篠宮家のお子様方がお名前だけをお持ちなのは、まさにその事実を示す。
しかし近頃は、敬宮殿下についても、もっぱらお名前だけで呼ばれており、“直系の証(あかし)”と言うべきご称号で呼ばれる場面をほとんど目にしない。これは少し残念だ(宮内記者会の質問の様子を見ると、当初は「敬宮様」とお呼びしていたのが、平成16年頃から「敬宮愛子様」という呼び方に変わり、それが平成19年頃から「愛子様→愛子さま」に移って行ったようだ)。
敬宮殿下がお生まれになった翌年(平成14年)、当時は「皇太子」でいらした天皇陛下は、お誕生日に際しての記者会見で、お名前とご称号に込められたお気持ちについて、丁寧に語っておられた。
【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/