本来なら政治において最優先すべき皇位継承の不安定さをいかに緩和するかという課題。
それがこれまでひたすら先延ばしされ続けてきた。しかし、岸田首相はやっとこの問題解決に向けて動き始めたようだ。
今後、衆院解散や岸田退陣といった不確定要素を除き、大まかに以下のような流れを想定できる。
①自民党の党内意見の集約(他の各党も?)→
②衆参両院議長の呼びかけにより全政党·会派の協議の場が設けられる
(本会議や委員会とは別)。→
③立法府の総意を元に政府が法案化又は議員立法による法案策定→
④法案が閣法又は議員立法として国会に提出され、全会一致又はそれにかなり近い形で議決
閣法は政府提出法案で、上皇陛下のご譲位を可能にした皇室典範特例法はこの形。議員立法は国会議員からの法案提出。従来こちらは少数。
以上の流れで国民が働きかけられるのは①〜③で、①の段階が特に重要だろう。そこでのポイントは当面、以下の通り。
(A)内親王·女王にも皇位継承資格を認める→その配偶者やお子様も皇族とする。有識者会議報告書案①の訂正。
(B)皇位継承順序は現行の直系優先を維持する。
これらがクリアされれば愛子皇太子→天皇が実現する。皇位継承問題はいよいよ正念場を迎えそうだ。