天皇·皇后両陛下のご長女、敬宮殿下はこの4月から人生の新しい歩みに踏み出される。
これまでの学生から、日本赤十字社の常勤の嘱託職員というお立場に、お移りになった。
「嘱託」という勤務形態は、成年皇族としてのご公務を重視されている為だ。
一方で「常勤」なのは、日本赤十字社の仕事にも全力を尽くされることを意味する。
これについては、大学のご卒業に際しての宮内記者会の質問への文書回答の中で、以下のように述べておられた。
「皇族としての務めを果たしながら、社会人としての自覚と責任を持って、少しでも社会のお役に立てるよう、公務と仕事の両立に努めていきたいと思っております」
普通なら、仕事と個人的な趣味や娯楽などとのバランス、「両立」を図るーということではないだろうか。ところが、敬宮殿下の場合は違う。皇室を支える中核的なメンバーとして、国家·国民の為に尽くすご公務と、日本赤十字社という極めて公共性の高い職場での仕事との両立(!)に、「努めていきたい」とおっしゃっているのだ。
余りにも「無私」なご覚悟ではあるまいか。