額賀福志郎衆院議長が前のめりになっていた全政党·会派による全体会議が一先ず頓挫した。
その結果、今国会において有識者会議報告書の提案をそのまま丸呑みするという、最低最悪のシナリオから何とか脱することが出来た。しかし勿論、次の国会で同じ結論に陥る虞れは無くなっていない。
しかし一先ず、世論喚起·政界対策などに力を尽くせる時間が僅かでも与えられることは、確かだ。世論喚起の為には、メディアへのアプローチも大切だ。
メディアによっては信じ難いことながら、いまだに政治の場で「安定的な皇位継承」への
真っ当な取り組みがなされているかのような、誤った報じ方を平然としているのを見掛ける。
これでは世論も混乱してしまう。
メディアも最低限、当然自明かつごく初歩的な、以下の認識は共有して欲しい。
「本来の課題は安定的な皇位継承。しかし政府が設置した有識者会議は、その点について
白紙回答の報告書を書き上げた。その上で、論点を勝手に“目先だけ”の皇族数の
確保策にすり替えてしまった。
国会でも、それをそのまま土台として筋違いの議論しようとしている」ー。
メディアが間違った報じ方をした時は、国民が指摘しよう。
次に、皇位継承の安定化に些かも役に立たない政府提案の皇族数確保策なるものが、2案ともいかに無理で無茶な内容であるかを、政治家にも世間にも周知徹底したい。
分かっている人には改めて言う迄もない話だ。しかし残念ながら、それがいかに非常識かは、まだまだ広く一般には知られていないだろう。様々な発信を通じて、その異常さ·デタラメぶりを
繰り返し暴き立てることが、有効だろう。
しかも、それらの無理で無茶なプランは、たまたまそうなっているのではない。
そうではなくて、皇位継承の安定化の為に女性天皇·女系天皇を可能にするという“唯一の正解”を、数は少なくても声が大きな男系維持派に配慮して予め除外しているからこそ、殆ど正気を疑うような愚策しか導けなくなっている。
その本末顛倒の経緯が広く知れ渡るならば、事態はより改善されるに違いない。
だからこそ政府及び国会内男系派は逆に、国民が問題の真相に気付かないうちに、拙速かつ強引に決着へと持ち込みたかったはずだ。それが立憲民主党や有志国民の努力で一旦、蹉跌した以上、この貴重なチャンスを活かさない手はない。
安定的な皇位継承への気運盛り上げを目指す7月27日のイベントは、その意味でまさにうってつけのタイミングでの開催になりそうだ。
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