top of page
執筆者の写真高森明勅

見逃されがちな3月11日の黙祷を巡る皇太子と傍系皇嗣の違い


見逃されがちな3月11日の黙祷を巡る皇太子と傍系皇嗣の違い

天皇陛下は毎年、「6つの日」に黙祷を捧げて下さっている。


戦争にちなむ沖縄での組織的な戦闘が終結した日(6月23日)、広島·長崎への原爆投下の日(8月6日·9日)終戦記念日(同月15日)と、災害にちなむ阪神淡路大震災(平成7年)が起きた「1月7日」と

東日本大震災(平成23年)が起きた「3月11日」だ。


この日には、天皇陛下だけでなく、皇后陛下、敬宮殿下も黙祷を捧げておられる。


例えば終戦記念日には、天皇·皇后両陛下は武道館で執り行われる全国戦没者追悼式にご臨席の上、黙祷される。この時、御所では敬宮殿下が同じく黙祷を捧げておられる。


或いは去る6月23日には、天皇·皇后両陛下は英国をご訪問中であられた。

しかし、現地にて例年通り黙祷しておられる。更に、敬宮殿下も御所にて黙祷された。


悲しみの日々を胸に刻み、亡くなられた方々を追悼されると共に、国民に寄り添われるお気持ちの表れだろう。これらのうち、東日本大震災が起きた3月11日については、天皇陛下は災害があった翌年から、「皇太子」として黙祷を続けて来られた。


勿論、皇太子妃であられた皇后陛下も、更に敬宮殿下もご一緒だ。


ところが令和の現在、“傍系の皇嗣”であられる秋篠宮殿下におかれては、この日に黙祷をされている事実は公表されていない。


これも、「皇太子」とのお立場の違いによるものだろう。なお上皇·上皇后両陛下におかれては、

上記の「6つの日」の黙祷はどれも欠かさずに続けておられる。


bottom of page