皇位継承問題を巡る初歩的な事実を再確認しておこう。
○皇位継承の危機は目の前に迫っている。
何しろ、次の世代の皇位継承資格者は悠仁親王殿下ただお1方だけ。
しかも、そのご結婚相手は必ず男子を生まなければ皇室そのものを滅ぼしてしまう、という想像を絶する重圧に直面する。
これはご結婚自体を至難にするハードルの高さだ。
万が一今のルールのまま悠仁殿下がご独身を通されるような結果になれば、皇室は行き詰まる。だから、ご結婚よりずっと手前で問題を解決しておく必要がある。ずっと遠い未来の危機なんかではない。危機は深刻かつ差し迫っている。
○しかし、誤解してはならないのは、その解決は至って簡単だということ。
天照大神を皇祖神、最高神として来た事実に象徴される“女性を重んじる”本来の「日本らしさ」を取り戻し、世界中の一夫一婦制の君主国がほぼ例外なく採用しているルールを、普通に取り入れるだけ。男女の区別なく君主に即位でき、その君主のお子様が当たり前にその地位を継承できるルールだ。たったそれだけで問題は解決する。
皇位継承問題は深刻。だが解決はたやすいのだ。
追記
プレジデントオンライン「高森明勅の皇位ウォッチ」が8月19日に公開された。
普通なら23日に公開予定だったが、今回の内容に照らして、なるべく終戦記念日に近いタイミングで公開できるように、編集部が努力してくれた。感謝。