top of page
執筆者の写真高森明勅

総選挙に突入、皇位継承問題の決着を控えアプローチ機会拡大


総選挙に突入、皇位継承問題の決着を控えアプローチ機会拡大

総選挙に突入。

今回の選挙は、裏金問題などで自民党への不信感が高まり、支持率の下落を食い止める為に総裁の交代を余儀なくされた上で、臨むことになった。


だから元々、自民党には逆風が吹いている。

議席を減らすことは避けられず、それをどこまで浅い傷で食い止められるかが、自民党にとって最大の関心事だろう。


この選挙できちんとした結果が出せなければ、石破政権は不安要素を抱え込む。石破おろしの動きが早々と始まるだろう。これまで発表された複数の選挙予測では厳しい数字が並んでいる。既にポスト石破の名前まで何人か浮かび上がっている。


しかし、大きな政治変動については予測が困難であり、素人が勝手なシナリオを語るのは控えたい。


石破内閣は、岸田文雄内閣で決着をつけられなかった皇位継承問題を引き継いでいる(10月4日、所信表明演説)。もし石破首相が早めの退陣に追い込まれても、交代のタイミングにもよるが、次の首相がその決着を来年夏の参院選後にまで先延ばしするとは、差し当たり想定しにくい。

又、そのような歯止めなき先延ばしを許してはならないだろう。


そうすると今回の選挙は、皇位継承問題が一応の決着を見る前の、最後の選挙になる可能性が高いのではないか。少なくともその覚悟で臨む必要があるだろう。


選挙期間中は、有権者と政治家の距離が普段より格段に近くなり、これまでも繰り返し強調して来たように、直接アプローチがやりやすくなる絶好のチャンスだ。


勿論、与野党共に頑固な男系派が影響力を持つ政治状況は、決して楽観できない。残念ながら、不利な情勢に今のところ大きな変化はない。だが、悲観ばかりに囚われるべきではないだろう。上皇陛下のご退位を可能にした皇室典範特例法の経緯を振り返ると、皇位継承問題は恐らく最終段階では政府·自民党サイドと野党第1党である立憲民主党との合意によって、一先ず決着を見るだろう。


だが、その合意の手前で世論の高まりや国会に集う議員達の意識が、無視できない意味を持つはずだ。それらと全く無縁に、与野党トップ同士の駆け引きだけで決められる訳ではないことは、改めて言う迄もない。


そこに、国民の働き掛けが大切な理由がある。暗く淀んだ永田町の空気をどこまで変えることができるか。心ある国民の出番だ。


追記

○サイレントマジョリティーからボーカルマジョリティーへ、政治家への直接アプローチ。以前の私のささやかな呼びかけが、次第に大きなうねりとなって、実践の輪を広げているのは、頼もしく嬉しい。勇気を持って行動を起こしている人達の努力に敬意を表する。


○10月12日、高森稽古照今塾·入門編、第2回。若き塾生達の向学心に頭が下がる。


Comments


bottom of page