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執筆者の写真高森明勅

「男系」論者の「女系」容認


「男系」論者の「女系」容認

「男系」論者の「女系」容認

「男系」論を代表する百地章氏と八木秀次氏。お2人とも次のような発言をされている。


「万一の場合には、皇統を守るために、女帝さらには女系の選択ということもあり得る」(百地氏『憲法の常識、常識の憲法』)


「正直に言えば私とて、女性天皇に絶対反対というわけではない。…万策尽きた場合には女性天皇も女系天皇もやむを得ない」(八木氏『本当に女帝を認めてもいいのか』)


これらは(特に憲法改正を提唱される文脈ではない以上)、女系の容認が憲法の規定の範囲内で(つまり皇室典範の改正だけで)対応可能と考えておられるのだろう。


それは、憲法・典範の最も素直な理解とも、学説上の多数説とも、これまでの政府見解とも、合致する。


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