わが皇室は万世一系の皇統を今日まで保って来られた。
これは何故か。
昭和天皇のお答えはこうだ。
「国体というものが、日本の皇室は昔から国民の信頼によって 万世一系を保ってきたのであります。 戦国の、あの皇室の衰微の時代において、時の戦国武将、毛利元就 (もとなり)あるいは織田信長にしても皆、皇室を尊敬し、 ご衰微でお気の毒だというんで、非常に莫大な財産を献上した ということが歴史に示されたように、日本の国民というものは 非常に日本の皇室を尊敬したのです。 その原因というものは、皇室もまた国民をわが子と考えられて、 非常に国民を大事にされた。 その代々の天皇の伝統的な思(おぼし)召しというものが、 今日(こんにち)をなしたと私は信じています」 (昭和52年8月23日)と。
「ただ存在していれば良い」なんて、 今上陛下をはじめ歴代の天皇に対し、 これほど無礼な暴言はあるまい。