top of page
執筆者の写真高森明勅

常に国民のために


常に国民のために



順天堂医院院長、天野篤氏。

天皇陛下の心臓の冠動脈バイパス手術に当たられた。

陛下の印象を次のように語られている。

「外科医としてこれまで大勢の方々を診(み)てきました。

その中には高名な方もいれば、偉い政治家の方もいます。

ただ、陛下ほど

『自分なんかが話していいのだろうか』

と思った方はいません。

オーラという表現ともちょっと違う。

自己の利益を考えず、常に国民のために

尽くそうとなさってきたことが自然と外面に現れている。

それが他の方にはない特別な存在感となっているのでしょう」と。

更に、ご手術の際の皇太子殿下の

ご様子についても。

「手術の際には、美智子様だけでなく、

皇太子殿下からも熱心にご質問がありました。

殿下は周囲から手術の内容について話を聞いてきただけではなく、

ご自身でも勉強してこられたという印象を受けました。

当時、皇太子殿下は国事行為の臨時代行をお務めでした。

そのご公務に、強い責任感を持って

臨んでおられることが伝わってきました」と。

貴重な証言だ。

閲覧数:36回
bottom of page