3月18日の参院予算委員会で 菅官房長官が皇位の安定的な継承への 検討“開始”について言及した。
「皇族数の減少等については、 皇族方のご年齢からしても先延ばしすることは できない重要な課題であると認識しております。 (新天皇が)ご即位された後、というふうに考えています。 そんなに時間を待たないで、というように思っています」と。
政府は皇室典範特例法の附帯決議を 尊重しようとしているようだ。 同決議には次のようにあった。
「政府は、安定的な皇位継承を確保するため の諸課題、女性宮家の創設等について、 皇族方の御年齢からしても先延ばしすることは できない重要な課題であることに鑑(かんが)み、 本法(同特例法)施行(=天皇陛下のご譲位と 皇太子殿下のご即位)後速やかに、皇族方の 御事情等を踏まえ、全体として整合性が取れるよう 検討を行い、その結果を国会に報告すること」
「報告を受けた場合においては、 国会は、安定的な皇位継承を確保する ための方策について、『立法府の総意』が 取りまとめられるよう検討を行うものとすること」
御代(みよ)替わりを受けて、皇位の安定的な継承に向けて、 遂に政府・国会の本格的な取り組みが開始されるのか。
なお、3月18日に紹介したDVD 「天皇皇后両陛下の1年~ご譲位を前にされて~」は、 公益財団法人菊葉文化協会から3月15日に発売されている (価格は1500円)。
画像:宮内庁ホームページより